神経梅毒
【概要】 梅毒トレポネーマの神経系への感染で数ヶ月から数年で現れる神経の障害。無症候性、髄膜血管型(=初期)、実質型(=晩期で脊髄癆(せきずいろう)、進行麻痺)に分けられる。ゆっくり進む炎症で神経細胞の変性消失、グリアの増生が起こる。脳血栓症状を起こすことがある。症状は全身倦怠感、発熱、項部硬直、頭痛、顔面神経麻痺や聴神経麻痺など。進行麻痺では記憶障害、判断力低下などの精神症状が主。脊髄癆では電撃痛や失調など。
【診断】 病原体そのものの証明は難しいので症状と検査を合わせて総合的に診断する。検査では、脳脊髄液中の(1)蛋白増加、(2)細胞数上昇、(3)梅毒反応(VDRLは陰性のことがあるが、FTA-ABSは陽性との見解がある)。
《参照》 梅毒

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