神々に戦いを挑む
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/02 08:19 UTC 版)
9歳になった彼らは傲慢にも神々に戦いを挑み、天に通じる道を作ろうとしてオリュンポス山の上にオッサ山を、さらにその上にペーリオン山を乗せたが、アローアダイは彼らが成人する前にアポローンによって討ち取られた。しかし彼らがもし成人になっていたら神々にさえ勝利しただろうといわれる。また彼らはアレースを捕らえて13ヶ月ものあいだ青銅の甕の中に閉じ込めたとされる。アレースは甕の中で息絶える寸前に、アローアダイの継母であるエーエリボイアがヘルメースに知らせたので助け出された。 アポロドーロスによると、アローアダイは他にも海を陸地に変え、陸地を海に変えようとし、さらにエピアルテースはヘーラーを、オートスはアルテミスを力ずくで奪おうとした。そこでアルテミスはナクソス島でシカに変じ、エピアルテースとオートスの間を飛び跳ねた。すると彼らは狩りに熱狂し、シカを捕らえようとして槍を投げ合い、互いを刺し殺してしまった。 ヒュギーヌスによれば、アローアダイはオッサ山をペリオーン山に乗せ、また山々を作った。さらにアルテミスを捕らえ、アルテミスは2人の怪力から逃げられなかったため、アポローンは2人の間にシカを放った。するとアローアダイはシカを殺そうとして槍を投げ合い、互いを殺してしまった。2人は冥府で罰を受け、ヘビで1本の柱に背中合わせで縛られており、柱には1羽のフクロウが止まっているという。 ウェルギリウスもアローアダイが冥府で罰を受けていると述べている。ただし具体的にどんな罰を受けているかは語っていない。
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