神々の一員としてのジャヤンタ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/15 09:23 UTC 版)
「ジャヤンタ」の記事における「神々の一員としてのジャヤンタ」の解説
『ラーマーヤナ』の最終巻である「ウッタラ・カーンダ」ではインドラとラークシャサの王ラーヴァナとの戦いが描かれている。インドラとラーヴァナとの戦争の中でジャヤンタはラーヴァナの息子メーガナーダと戦いを繰り広げた。激しい戦いの結果、ついにラーヴァナの息子はジャヤンタに決定的な一撃を食らわせ、ジャヤンタは気を失った。混乱の中、ジャヤンタの母方の祖父にあたるプローマンは彼を戦場から運び去ると、人知れず海の中へと彼を隠した。インドラはジャヤンタの姿が見えず、彼が死んだものだ思い込んでしまう。そして猛り狂ったインドラは奮戦するが、息子ジャヤンタ同様、ついにはメーガナーダによって打ち負かされてしまう。インドラはランカー島に連行されて虜囚の身になり、ブラフマーはインドラの解放の条件としてメーガナーダに「インドラジット」を名乗ることを認めた。しかしメーガナーダは自分を不死の身にすることも求めてきたため、ブラフマーは不承不承ながらこれを認めた。 『パドマ・プラーナ(英語版)』ではジャヤンタは神々とアスラとの戦いに身を投じている。『ハリヴァンシャ(英語版)』ではインドラとクリシュナとの間に持ち上がった、インドラの住まう天界に生える聖なる木パーリジャータ (Pârijâta) をめぐる争いの描写があり、その中でジャヤンタはクリシュナの息子プラデュムナ(Pradyumna)と戦い、そして敗れている。『スカンダ・プラーナ(英語版)』では、ジャヤンタはアスラ族のスラパドマ(Surapadman)に敗れている。そのスラパドマは後に神軍最高指揮官のスカンダに殺される。
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