神々による創生
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/10/04 08:30 UTC 版)
天の主たる大神アル=エルは、わが子である七人の兄妹神を呼び寄せ、世にある材をもちいて地を満たす命あるものをつくれと命じる。6人の兄弟神達はすみやかにその命に従うが、末妹エウレネに残されたのは、塵と芥のみだった。エウレネは自身の乳を、塵と芥に混ぜて人間を作るが、人間達は塵と芥のごとく無尽に生まれ、わがもの顔にはびこった。兄神達がつくりし者どもは、それを良しとせず己の神の力を借り人間に戦いを挑んだ(神々の闘争“ディヴァン・ゲール”)。地に屍が満ちていくさまを嘆いたエウレネは、大神アル=エルに訴えた。大神アル=エルは激しく怒り、大地を引き裂き、その亀裂に兄神達を追い落とすと、その地を見捨てて異界(カーエル・ロイ)へと去っていく。一人残されたエウレネは、深い悲しみにくれ多くの涙を流し、その流した涙の海に深く身を沈めた。
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