社員の意識改善につながる
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/04 05:23 UTC 版)
環境犯罪学の理論に、「割れ窓理論」というものがあります。この割れ窓理論は、「破れ窓理論」や「壊れ窓理論」、「ブロークン・ウィンドウ理論」とも呼ばれています。この理論では、建物の窓が壊れていることを放置すると、誰も注意を払っていないという象徴になってしまい、やがてほかの建物の窓もすべて壊されてしまうとされています。 つまり、「窓が割れている」という小さなことを放置すると、犯罪が起こりやすい環境をつくり、最終的には、凶悪犯罪が多発するようになってしまうということを示唆しています。したがって、小さな犯罪でも徹底的に取り締まることで、犯罪が起きにくい環境をつくり、治安を保っていくということが、割れ窓理論の概要です。 職場環境もこれと同じで、ゴミが落ちていることを放置してしまうと、誰も関心を払わなくなり、職場が荒れて、いずれ大きな事故につながってしまいます。また、そこで働く社員の士気が下がることで、生産性も低下し、企業の業績へも悪影響を及ぼします。 そのため5Sを徹底して行い、職場や身の回りをきれいに維持することで、社員の仕事に対する意識が改善されていきます。また、5S活動によってさまざまな改善を行うことで、社員自身も何かできることはないかといった問題意識を持つようになるため、社員の主体性の向上にも期待できます。
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