研究者・教育者 中村素堂
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「中村素堂」の記事における「研究者・教育者 中村素堂」の解説
素堂は、病弱だった少年時代から神仏に帰依し、生涯を通じて仏教への信仰が非常に厚かった。素堂の旺盛な研究・創作意欲の源となったのは、仏に対する強い信仰心である。 書の視点から仏教の世界を探求した素堂は、新文人主義仏教書道を提唱。大正大学で教鞭をとり、仏教界に多くの弟子を輩出した。1960年代にはシルクロードを視察し、石窟寺院などの遺跡調査から仏教伝播の研究を行っている。中国の古典にも明るく、古今の書の研究資料収集家としても知られている。 また一方で、武蔵大学、東海学園女子短大、武蔵高校、淑徳学園高校などで書道を教え、中学・高校の書道教師育成にも尽力した。 1982年(昭和57年)、仏教伝道文化賞受賞。学術資料としても貴重な素堂の遺品は、江戸東京博物館に所蔵されている。
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