研究対象としての添い寝
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/10 09:41 UTC 版)
添い寝は、1960年代にアメリカ人類学の比較文化研究の1項目として注目され、南米やアジア地域の添い寝(co-sleeping)の実態調査が盛んとなった。次いで、アメリカ国内では、愛着育児における添い寝(co-sleeping)の悪影響を証明しようとする小児医学的・発達心理学的立場からの調査研究も行なわれた。その後、比較文化研究は文化人類学的見地も踏まえるようになり、家族の就寝行動を研究する就寝形態(英:sleeping arrangement)研究が行われるようになる。 就寝形態研究では、同室寝する者同士の空間的位置関係に着目して、さらに細分化した研究がおこなわれる。日本においては、1960年代にアメリカの人類学者コーディルらが日本の家族の寝方(sleeping arrangement)の実態調査を行なっている。これに触発された社会学者森岡清美は家族周期論的関心から1970年代に寝室配分調査を行なっている。1980年代には、添い寝と家族関係と子どものこころの育ちとの関連を明らかにしようとする教育社会学者篠田有子の就寝形態調査がある。
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