知的障害を対象とする学校
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/16 06:38 UTC 版)
「学都仙台」の記事における「知的障害を対象とする学校」の解説
県立の知的障害を対象とした特別支援学校は、学区制となっている。このため、市内からの交通のアクセスが良いとは言えない市外の特別支援学校に通学を余儀なくされるケースもある(2012年時点で、旧宮城町と合併した1985年以前の市域では、知的障害を対象とした県立の特別支援学校が1校も存在しない)。 このため、仙台市内の住民(児童・生徒)を対象とする知的障害に関する特別支援学校は、仙台市に飽き足らず、仙台圏全体(塩竈市・多賀城市・黒川郡・宮城郡・名取市・岩沼市・亘理郡)で過密状態にあるとされる(実際に、名取・利府の両支援学校では、校地内へのプレハブ設置でかろうじて対処している現状がある)。このため、本来は、病弱を対象とする宮城県立山元支援学校(亘理郡)で知的障害を扱うようになった理由として、知的障害の学校が近隣には、専門課程を有する高等部のみが設置されている宮城県立支援学校岩沼高等学園(岩沼市)しかなく、中学部までの児童生徒が宮城県立名取支援学校(名取市)あるいは宮城県立角田支援学校(角田市)まで通わねばならなかったことと、併せて山元まで通う病弱の生徒が減少傾向にあったためとされる。なお、宮城教育大学附属特別支援学校や仙台市立鶴谷特別支援学校は、宮城県の方針と一線を画して定員に対して厳密に合格者数を出していることもあり、県立の知的障害者を教育領域とする特別支援学校(光明・名取・利府・古川)のような、過密状態には至っていない。 なお、光明支援学校については、2014年に、近隣の旧宮城県特別支援教育センター跡地に小学部の新校舎を設置し、校舎を2分割する形で逼迫対応を行い、同年には旧光明養護学校跡地(青葉区小松島新堤)に宮城県立小松島支援学校を設置した。それでも、狭小化の解消にはまだ至っておらず、太白区秋保町にある宮城県立拓桃支援学校(肢体不自由対象)の青葉区落合への移転後の建物に、知的障害の支援学校の分校設置を要望するなど、いまだ対策が急務とされる。2016年度時点では、統合などで廃校となった旧小学校や旧中学校の校舎を活用する形で、分校や分教室を少なくとも2ないし3箇所程度の設置が検討されていることが明らかにされている(2020年度時点で、小松島支援学校が松陵校、名取支援学校が名取が丘校、利府支援学校が塩釜校をそれぞれ増設しているが、廃校跡地を利用した小松島支援学校松陵校以外は既存の小学校に併設されているため小学部のみの対応であり、小松島支援学校松陵校は中学部を扱っているが、いずれも高等部は有さない)。 宮城県立光明支援学校(泉区)…ただし、青葉区全域及び泉区・宮城野区・若林区の各一部に在住する生徒を受け入れ対象としている。太白区全域と若林区のうち、光明支援学校の学区外の生徒は宮城県立名取支援学校(名取市)、泉区・宮城野区のうち、光明支援学校の学区外の生徒は宮城県立利府支援学校(宮城郡)が、受け入れ先となる。 宮城県立小松島支援学校(青葉区)…2014年度開校。宮城県立小松島支援学校松陵校(泉区)…2018年度開校。小学部・中学部のみ設置。 宮城教育大学附属特別支援学校(青葉区) 仙台市立鶴谷特別支援学校(宮城野区) いずみ高等支援学校(宮城野区)…高等部と専攻科のみを設置する、私立の女子校である。 支援学校仙台みらい高等学園(青葉区)...2021年開校。高等部と専攻科のみの設置。学校法人三幸学園設置の私立共学校。
※この「知的障害を対象とする学校」の解説は、「学都仙台」の解説の一部です。
「知的障害を対象とする学校」を含む「学都仙台」の記事については、「学都仙台」の概要を参照ください。
- 知的障害を対象とする学校のページへのリンク