OSV型
(目的語・主語・動詞 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/10/09 02:14 UTC 版)
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OSV型(OSVがた)とは、文を作るときに目的語 (Object) - 主語 (Subject) - 動詞 (Verb) の語順を取る言語を表す言語類型学の用語である。自然な表現において、次のような三つの構成素からなる言語類型を示す。例:「オレンジ サム 食べた」(サムはオレンジを食べた)。これらの構成の支配的語順によって言語を分類するときに使用される表記法である。
この語順は稀である。この語順を使う言語の一つの例は、ナドゥブ語である[1]。またシャバンテ語、ヤママディ語、アプリニャ語、カヤビ語などいくつかの他のブラジルの言語でも見られる[1]。サルデーニャでは、イタリア語を話す際、極めて頻繁に OSV を使う。それはイディッシュ語でも稀ではなく、ドイツ語でも時々見られた。この二つの言語においては、この語順は一般的に目的語の特徴を強調するために使用される。この構造は、通常、以下の例のように未来時制か接続詞 but を伴うとき、英語でも現れることがある。さらには、日本語でも時折見られる。
- 例 : 「箱を 私が 開けた」
- 例 : "To Rome I shall go!", "I hate oranges, so apples I'll eat!"
または、関係詞において、関係代名詞が直接目的語、または間接目的語である場合、"What I do is my own business." のようになる。OSV はアメリカ手話でも使われる。これはマラヤーラム語の二つの共通語順の一つ(もう一つは SOV型)でもある。また日本語では SOV の語順に次いで一般的な語順であり、やはり目的語を強調する時に用いる。
その風変わりな響きのため言語発明者にしばしば選ばれるので、この語順は、テオナートのようないくつかの人工言語でも現れる。スター・ウォーズのキャラクターヨーダは、この語順に修正された形で話す。
脚注
- ^ a b Lewis, M. Paul, ed (2009). Ethnologue: Languages of the World (16th ed.). Dallas, Texas: SIL International . 但し、ApurinãについてはSVO型、KayabiについてはSOV型がそれぞれ優勢とする典拠も存在する。詳細は#外部リンクのWALS Onlineを参照。
外部リンク
「目的語 主語 動詞」の例文・使い方・用例・文例
- 直接目的語
- 次の動詞はto不定詞だけを目的語にとります。
- 動詞には目的語をとらない自動詞と、目的語をとる他動詞があります。
- 完全自動詞は補語も目的語もとらない。
- 実は、have 目的語 doneは使役じゃない場合が多い。
- 目的語は、日本語では主に「に」や「を」で示される語。
- 英語の文構造は大抵、主語、動詞、目的語/補語だ。
- 英語では動詞が目的語の前に来る。
- 直接目的語 《たとえば She gave him a watch. における a watch》.
- 非人称の ‘it' 《時間・環境・距離などの非特定の主語[目的語]を表わす it》.
- 間接目的語 《たとえば She gave him a watch. における him》.
- 直接[間接]目的語.
- 形式目的語.
- 英語にては動詞が目的語の先に立つ
- 英語にては動詞が目的語に先立つ
- 直接目的語なしで、動詞『drink(飲む)』を自動詞で使うことができる
- 目的語を取り除くことは、動詞を自動詞化する
- 意味を完成するために直接目的語を必要とする動詞を示す
- 直接目的語をとることのできないまたはそれを要求できない動詞を指定する
- 直接目的語の自然の機能、あるいは特有な機能により含意され、制限される事象を開始する
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