白魔術と黒魔術
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/09/17 10:09 UTC 版)
「火の国、風の国物語」の記事における「白魔術と黒魔術」の解説
人々は神々や精霊と交信することでその力を借り、何らかの奇跡を起こす「魔術」を行使することができる。神々と交信する力は白神フォードに、精霊と交信する力は黒神ハルモニアに与えられたものとされ、神々に助力を請う魔術を「白魔術」、精霊の力を借りる魔術を「黒魔術」と呼び区別する。神々や精霊と交信するには強い意志の力が必要で、誰にでも扱えるわけでは無い。また、強い意志によって魔術の力をある程度退けることもできる。特に胎児(他の生命他に宿るもう1つの意志)は極めて精霊に近い存在であり、妊婦にはあらゆる魔術が効果をおよぼし難い。 白魔術 神々に慈悲を請い、その加護により人間の生命力を増幅する魔術。「神の慈悲」とも呼ばれる。五彩神への信仰心が強い者が扱うことができ、高位の神官ともなれば致死毒の中和なども可能。白魔術による治療は戦争に必須のものとなっているが、宗教の指導者達は白魔術を争いに用いることを快く思っておらず、神官個人が特定の個人に仕えるという形で従軍することはあっても、宗教自体が特定の国や組織に肩入れすることはない。従軍神官を連れることは神官に認められた高潔な軍人の証とされ、軍人にとって一種のステータスとなっている。 黒魔術 精霊と契約を結び、その力を借りることで何らかの奇跡を起こす魔術。精霊と契約を結ぶには、精霊に気に入られるか、強い意志力で精霊を従える必要があり、何より精霊の存在を感知できなければならない。人間にはこの素養を持つ者が少なく、黒魔術師は白魔術師に比べ数が少ない。精霊は契約によって力を貸す存在であるため、精霊は何よりも契約を重視し、契約者には相応の代償が求められる。また、精霊と精霊は互いに反発しあう性質を持ち、他の精霊を宿した自然物は、人間の手が加えられた人工物に比べ魔術の効果がおよび難い。現在判明している精霊の種類は火・土・風であり複数の精霊を扱えるものもいる。
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