登録
皆さんご存知のように、日本の乳牛のほとんどはホルスタイン種です。このホルスタイン種の血統はサラブレッドのように、登録されています。その牛が、どんな父や母から生まれた牛なのか、祖父や祖母はどんな牛だったのか、それを正確に記録しておくためです。 では、なぜ血統を記録する必要があるのでしょう。 簡単にいえば、乳量が多く、しかも優れた乳質の雌牛を生産するため。どの雌牛と雄牛を交配させれば、優れた牛が生まれるのか。その判断の基礎となるのが、登録されたデータなのです。もう一つ、登録の大切な役割に、近親交配を避けるということがあります。近親交配した場合、乳量が減ったり、活力のない 牛が生まれたりします。ちなみに父娘交配では、近交指数が25%という計算になって、1乳期1,000kg以上の乳量の減少になるといわれています。 現在、日本では約60%のホルスタイン種が登録されています。これは酪農先進国といわれる国々と比べても高い数字で、現在、日本ホルスタイン登録協会に登録されているのはおよそ700万頭。日本でホルスタイン種の登録が本格的に始まった大正7年からの地道な活動が、ここまで膨大な数字になりました。中には、20代前までさかのぼることのできる乳牛もいるほどです。もちろん、そのデータはコンピュータで管理され、もっと優れた牛を生産したいという酪農家の役に立っています。 |
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<ミルククラブ情報誌'98 SUMMER vol.28より> |
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