登場と受容
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 06:42 UTC 版)
オメガバースはアメリカ合衆国のテレビドラマである『スーパーナチュラル』のファンダムにおいて、ジャレッド・パダレッキとジェンセン・アクレスのReal Person Fictionとして登場した。最初のオメガバースとされる作品はLiveJournalの『スーパーナチュラル』のファンダムにおいて2010年の5月に発表された『I ain't no lady, but you'd be the tramp,』である。ただし、オメガバースが誕生した当初は「オメガ」という単語は使われておらず、「bitch male」と呼称されていた。『スーパーナチュラル』のファンダムにおいてオメガバースが登場したことについて、Busse (2013)は偶然ではないとしている。また、女性キャラクターにヒートが存在する『ダークエンジェル』というテレビドラマにおいてジェンセン・アクレスが猫のDNAを持つ兵士役を演じたことも無関係ではないとしている。 オメガバースは『ティーンウルフ』『シャーロック』といった他作品のファンダムにおいても速やかに受容された。最初のオメガバースとされる作品が投稿された2010年5月から2011年1月にかけて「アルファ」「ベータ」「オメガ」という設定が誕生し、「ヒート」の設定も登場するなど、この期間にオメガバースの設定が確立された。また、オメガバースは英語圏に限らず、中国語圏において2011年の10月ごろには『シャーロック』のオメガバース小説が耽美小説サイトである「随缘居」に投稿されたことをきっかけに耽美小説において導入された。また、日本語圏においても、2013年にはオンライン・コミュニティであるPixivにオメガバース設定を用いた作品が初めて投稿された。2013年から2014年頃に二次創作で用いられるようになり、2015年頃からは商業BLにおいても導入されるようになった。
※この「登場と受容」の解説は、「オメガバース」の解説の一部です。
「登場と受容」を含む「オメガバース」の記事については、「オメガバース」の概要を参照ください。
- 登場と受容のページへのリンク