登場と衰退
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/16 08:26 UTC 版)
クラップカメラはロールフィルム普及以前から存在していた方式で、特にヴェスト・ポケット・コダックが爆発的に普及したため有名になった。ヴェスト・ポケット・コダックのような簡単なカメラから本格的な高級クラップカメラまで多様なクラップカメラが1910~1930年代まで作られ続けていたが、次第にワンタッチで前板が撮影状態に立ち上がるスプリングカメラが普及して、クラップカメラは急激に衰退した。しかし、スプリングカメラが廃れた後もスプリングカメラより丈夫で精度に優れるとされ、わずかながらクラップカメラが開発され続けていた(プラウベル・マキナ67がこれにあたる)。しかし中判の一眼レフカメラ、レンジファインダーカメラなどが普及した今日では全く製造されていない。 日本で作られたクラップカメラで有名なものに六櫻社(コニカを経て現コニカミノルタホールディングス)製「パーレット」、日独写真機(後のミノルタ)製「ミノルタ」がある。「パーレット」は上記ヴェスト・ポケット・コダックのデッドコピーカメラである。また「ミノルタ」の後継機「オートミノルタ」は日本初の距離計連動式クラップカメラである。
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