発見と実用化に向けた取り組み
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/12 01:05 UTC 版)
「オーランチオキトリウム」の記事における「発見と実用化に向けた取り組み」の解説
2010年12月14日 - 筑波大学教授の渡邉信らのグループが、特に高効率で化石燃料の重油に相当する炭化水素(スクアレン)を産生し細胞内に溜め込む株を発見し、茨城県つくば市で開催された藻類の国際学会 "Asia Oceania Algae Innovation Summit" で報告した。 2011年度 - 仙台市・筑波大学・東北大学は共同で、オーランチオキトリウムを増殖する実証実験を始める予定となっている。早ければ同年内に仙台市に実証プラントを建設し、宮城野区の下水処理施設「南蒲生浄化センター」の生活・産業排水を利用して、3〜4年かけて研究開発が行われる。 2011年12月 - 渡邉信教授の研究チームと自動車メーカーのマツダが共同でオーランチオキトリウムから精製した油を軽油に70%混ぜて、クリーンディーゼル車(CX-5)を走らせる実験を行い成功した。 2013年4月 - 筑波大学と東北大学の共同研究施設が、仙台市南蒲生浄化センターに開所。2011年11月、筑波大学が「藻類の生産技術確立」、東北大学が「オイル抽出・生成技術確立」、仙台市が「下水処理施設を中心とした協力」という役割分担で結ばれた協定による施設である。 2018年7月 - 仙台市・筑波大学は雑菌の処理、培養コスト削減の目標を達成できず研究を断念。研究施設は新たな藻の研究や民間の参入で存続する。
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