発見と地名
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/27 17:12 UTC 版)
この島を含むスヴァールバル諸島は1596年に、北東航路の探索途中であったオランダ人探検家のウィレム・バレンツによって発見された。バレンツは、当地の険しく尖った山々の姿を見て、諸島の名をオランダ語の「spits (尖った)」と「bergen (山々、山地)」を合わせて「Spitsbergen (スピッツベルヘン、尖った山々)」と定めた。 ただし、ロシアには「10世紀頃からスラブ民族が島で狩猟をしていたのに、ロシア革命の混乱期にノルウェーに奪われた」との主張も見られるという。また12世紀末には、すでにノルウェー人によって知られていたとの説もある。 いずれにしても、バレンツが命名して以来、この諸島の呼称は、その後の約300年間を通して使われてきたものの、1925年を以ってノルウェー領として確定した折に、諸島名は古ノルド語「Svalbard (冷たい岸辺)」から採ったノルウェー語地名に改称した。また、古称の Spitzbergen は諸島の中で最大の島の名称に変わり、合わせて綴りもノルウェー語による Spitsbergen と正式に改められた。
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