病原体の生体への侵入
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/12 12:13 UTC 版)
生体(いわゆる宿主)内の本来は無菌であるべき部位に病原体(いわゆる寄生体)が侵入する。病原体や宿主によって感染が生じる場所(感染部位)は限られており、感染が起きるためには、病原体が特定の入り口(侵入門戸)から特定の感染経路(侵入経路)を経て、感染部位に充分な数だけ到達する必要がある。例えば、食中毒の原因の一つであるサルモネラ菌は、手から食物などを介して口(=侵入門戸)に入り、そこから消化管(=侵入経路)を通る過程で唾液などに含まれる殺菌成分や食道粘膜の白血球、胃液など、生体の持つさまざまな生体防御機構による攻撃を逃れて、感染部位である腸管のM細胞に到達、その後、粘膜を経由し血流へ入り、全身感染する。
※この「病原体の生体への侵入」の解説は、「感染」の解説の一部です。
「病原体の生体への侵入」を含む「感染」の記事については、「感染」の概要を参照ください。
- 病原体の生体への侵入のページへのリンク