病原体の検知
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/09 14:37 UTC 版)
「インテグリン結合キナーゼ」の記事における「病原体の検知」の解説
ILK1は細菌病原体に対する耐性を促進することが知られている。ILK1は苗のflg22感受性に必要である。触媒的に不活性型のILK1が接種された植物は活性型のILK1が接種された植物よりも細菌感染に弱く、ILK1が細菌の病原体の検出に必要であることが示唆されている。ILK1は病原菌の検出には関与している一方で、それによって誘導される防御機構には利用されていない。 ILK1は、MPK3やMPK6のリン酸化を介してPAMPへの応答や基底レベルの免疫応答を高め、活性酸素種の産生にも独立して作用する。また、HAK5(英語版)などの高親和性カリウム取り込みトランスポーターもflg22シグナルの伝達に不可欠であることが判明している。HAK5はカリウムレベルが低いときに機能する。flg22に対する応答として、HAK5はILK1とともに細胞膜を脱分極させてイオンの恒常性を媒介し、成長やその抑制などの短期的・長期的な作用を助けることが示されている。
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