病原体の接着
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/18 13:35 UTC 版)
ヒト臍帯静脈内皮細胞(HUVEC)へのジンジバリス菌Porphyromonas gingivalisの接着は、TNF-αによるE-セレクチンの誘導によって増大することが示されている。E-セレクチンやシアリルルイスXに対する抗体は、TNF-αで刺激されたHUVECへのP. gingivalisの接着を抑制する。OmpA(英語版)様タンパク質Pgm6/7を欠く変異型P. gingivalisは刺激されたHUVECへの接着が減少するが、線毛を欠損した変異体は影響を受けない。E-セレクチンを介したP. gingivalisの接着は内皮細胞のエキソサイトーシスを活性化する。これらの結果からは、宿主のE-セレクチンと病原体のPgm6/7の相互作用がP. gingivalisの内皮細胞への接着を媒介し、血管の炎症を開始している可能性が示唆される。
※この「病原体の接着」の解説は、「E-セレクチン」の解説の一部です。
「病原体の接着」を含む「E-セレクチン」の記事については、「E-セレクチン」の概要を参照ください。
- 病原体の接着のページへのリンク