異なった記号の数
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/11/12 00:34 UTC 版)
10の主要なビブロス文字の銘文は合わせて1046の文字を含んでいるが、'記号'の数、すなわち異なる文字の数は、デュナンによれば114種類である。ガルビニは、後者の数は2つの理由からおそらく大きすぎると注釈した。第一に、デュナンの記号一覧は大きく損傷した文字を含んでおり、それが本当に新しい記号なのかどうか断言できない。第二に、たとえば石碑の「モニュメンタル」スタイルと、へらや石版の「リニア」スタイルの間に明らかな異体字が存在する。これらの異体字を考慮に入れると記号の総数は減少する。 ガルビニは記号の実際の数はおよそ90種類と見積もっている。この数字は、文字体系が各文字を音節 (通常子音と母音の組み合わせ) として発音する音節文字であることを示唆している。もし子音の数が22 (後のフェニキア文字と同様) から 28 (ウガリト文字と同様) の間であり、母音の数が3 (最初のセム語の母音はa、i、およびuであった) から6 (もしeとo、もしくは母音の無発音を含むなら) であったなら、必要とされる記号の総数は 3×22=66 から 6×28=168 の間となり、およそ妥当な見積もりとなる。
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