甲状腺癌取扱い規約
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/17 23:30 UTC 版)
甲状腺癌取扱い規約はほぼ国内でのみ利用されているものである。1977年8月第1版、1983年10月第2版、1988年8月第3版、1991年10月第4版、1996年3月第5版、2005年9月第6版、2015年10月第7版、2019年11月第8版。 甲状腺癌取扱い規約 第8版(2019年)は臨床領域ではUICC(国際対がん連合)-TNM分類(第8版)(2017年)、病理診断領域ではWHO分類(第4版)(2017年)、細胞診に関しては第2版ベセスダシステムの発行(2018年)を受けての改訂。UICC第8版からは、Stage分類において、分化癌(乳頭癌、濾胞癌)における年齢の境界を45歳から55歳に引き上げ、N1症例を高齢群でもStageIIにとどめるなどの改定が行われた。病理診断では、第4版WHO分類で新たに取り入れられた境界病変 (FT-UMP、WDT-UMP、NIFTP) については日本の実臨床の状況に合わせ採用することはせず、詳細な解説を加え対応可能とした。また、WHO分類では低分化癌の定義をより限定的なトリノ基準に従うものとしたが、『甲状腺癌取扱い規約 第8版』では従来の基準を踏襲している。一方、濾胞癌の浸潤様式による分類についてはWHO分類に準拠して、微少浸潤型、広汎浸潤型に加え、被包性血管浸潤型を設けている。
※この「甲状腺癌取扱い規約」の解説は、「甲状腺癌」の解説の一部です。
「甲状腺癌取扱い規約」を含む「甲状腺癌」の記事については、「甲状腺癌」の概要を参照ください。
- 甲状腺癌取扱い規約のページへのリンク