用語の問題とは? わかりやすく解説

用語の問題

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/27 13:52 UTC 版)

挂甲」の記事における「用語の問題」の解説

前述考古学上の研究史に見るように、古墳時代甲冑形式名称は、奈良・平安時代文献史料にある語を引用し、板造り甲(帯金甲冑)に「短甲」、小札造り甲に「挂甲」の語が当てられ成立したものであったが、これについては美術史学者や甲冑研究者の中から早くから問題指摘されていた。宮崎隆旨による『東大寺献物帳』など史料記載内容からの甲冑構造分析によると、史料見える「挂甲」「短甲」はともに「貫(縅紐)」を用い製作法であることから両者とも小札甲であり、「挂甲」は脇盾を持つことから考古学にいう「裲襠挂甲」を表しているとされる。また「短甲」については縅紐の量の多さから「胴丸挂甲」を表しており、現在専ら短甲」と呼ばれている古墳時代の板造り甲(帯金甲冑)とは構造・形態面で一致しないことが確実視されている。 考古学者橋本達也鹿児島大学総合研究博物館)は、東アジア視点での古墳時代古代甲冑研究志向されている現代において古墳時代甲冑に対して文献からの明らかな誤用指摘される短甲」「挂甲」の語を使用し続けるのは不適切であるとし、美術史界の甲冑研究者である山上八郎山岸素夫らの呼称法(板物甲、小札甲)や、日本帯金甲冑技術的に共鳴関係にある韓国南部同形態の甲が「板甲」と呼ばれていることを参考として短甲を「板甲」、挂甲を「札甲(または小札甲)」とするべきではないか提言している。 津野仁や内山敏行など、古墳時代古代甲冑に対して小札甲札甲)」や「板甲」を使用する研究者増加しつつある。

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用語の問題

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/27 13:41 UTC 版)

短甲」の記事における「用語の問題」の解説

前述考古学上の研究史に見るように、古墳時代甲冑形式名称は、奈良・平安時代文献史料にある語を引用し、板甲に「短甲」、札甲に「挂甲」の語が当てられ成立したものであったが、これについては美術史学者や甲冑研究者の中から早くから問題指摘されていた。宮崎隆旨による『東大寺献物帳』など史料記載内容からの構造分析によると、史料見える「挂甲」「短甲」はともに「貫(縅紐)」を用い製作法であることから両者とも小札甲であり、「挂甲」は脇盾を持つことから考古学にいう「裲襠挂甲」を表し、「短甲」は縅紐の量の多さから「胴丸挂甲」を表しており、現在専ら短甲」と呼ばれている古墳時代の板造り甲(帯金甲冑)とは構造・形態面で一致しないことが確実視されている。 考古学者橋本達也鹿児島大学総合研究博物館)は、東アジア視点での古墳時代古代甲冑研究志向されている現代において古墳時代甲冑に対しては、文献からの明らかな誤用指摘される短甲」「挂甲」の語を使用し続けるのは不適切であるとして、美術史界の甲冑研究者である山上八郎山岸素夫らの呼称法(板物甲、小札甲)や、日本帯金甲冑技術的に共鳴関係にある韓国南部同形態の甲が「板甲」と呼ばれていることを参考として短甲を「板甲」、挂甲を「札甲(または小札甲)」とするべきではないか提言している。 津野仁や内山敏行など、古墳時代古代甲冑に対して小札甲札甲)」や「板甲」を使用する研究者増加しつつある。

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