いわゆる「放送禁止用語」の問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/10 00:26 UTC 版)
「獄門島」の記事における「いわゆる「放送禁止用語」の問題」の解説
本作における事件の謎を解くのに極めて重要な鍵として、俳句用語である「季違い」と「気違い」の聞き間違いというものがあるが、最近のテレビ放送においては過度の表現の自主規制が行われているために問題が生じる場合がある。 例えば、1977年版の映画が後年テレビ放送された際、「キチガイ」という音声が消されたり「ピー音」がかぶせられたりするなどの処理がなされ、原作未読の視聴者にとってはなぜ金田一が謎を解けたのか理解できない状況となってしまったことがあった。しかし、近年におけるBS放送での放映では、「現代からすれば不適切な用語・表現などが含まれるが、作品のオリジナリティーを尊重してそのまま放送した」などの断り書きを表示して、音声処理を施さないオリジナルで放送されることも多々みられる。 テレビドラマにおいては、「気違い」という言葉を使わなくとも話が成立するように変更している事例が多い。具体的には、1977年版では「同音異義語の聞き違い」というトリックを無くして単に意味が判らなかっただけとし、1990年版、1997年版、2003年版では与三松が精神に異常をきたしているという設定自体を無くしている。一方、2016年版は、この部分を原作通りの設定とした。
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