用法の拡大
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 06:18 UTC 版)
この語の流布にともない語義の拡大傾向も見られるようになっていった。ネット上ではすでに2000年の時点でマンガ本の全巻一括購入やボウリング場のレーンの一日中の独占、あるいは子供時代にできなかった習い事を自腹で始めることなどを「大人買い」と表現したサイトが存在し、食玩に代表されるような子供向けの商品とは無関係なものへの使用例が見られたという。一方、雑誌などでも2000年代前半から、古書(2002年)、あるいは万年筆の詰め替え用インクや帽子(2003年)など、必ずしも子供向けでないものや明らかに大人向けの商品であっても、一度にまとめて購入することを大人買いと表現する例が見られる。さらに2000年代半ば以降では、単に子供向けではないというだけではなく、グッチ(2006年)やルイ・ヴィトン(2006年)、あるいは一流の仕立て職人を呼んで採寸させる一着60万円以上のオーダースーツ(2007年)といった、一般的な大人でさえ大量には買わないような高額商品のまとめ買いにも使用されるようになり、語義が拡大・拡散した。
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