生物圏と地球史
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/23 10:03 UTC 版)
「地球史年表」および「地球の大気#地球大気の「進化」」も参照 現在の地球の環境は、生物圏の歴史、すなわち生物の歴史・進化と切り離して議論することはできない。 約38億年前(地球誕生後約8億年)にできた堆積岩が確認されていることから、この頃までには海が形成されたと考えられている。当時の大気には酸素分子は含まれておらず、二酸化炭素が多量に含まれていた。その後、遅くとも約35億年前には生命が誕生したと考えられている。約24億年前までに酸素発生型光合成を行うシアノバクテリアが誕生すると、代謝の副産物として酸素分子が大気圏に蓄積され、次第に現在の大気成分構成へと変化を遂げてきた。また、酸素が太陽紫外線を受けてオゾンとなりオゾン層が形成された。このことは、生物が陸上に進出できるようになった要因の一つであると考えられている。さらには、植物・動物その他の生命が陸上に進出することによって、生物遺体の分解物が、陸上の土壌層および土中の生物相に影響を与えた。このように、地球の表層環境は生物と共進化の関係にあり、地球環境の将来も生物・生物圏の変化と密接に関わっている。
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