現代の渡渉点
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/23 03:30 UTC 版)
現代においても、昔ながらの自然地形の中に生じた渡渉点やインフラが不備であるがゆえの自然さながらに見える渡渉点というものは、世界に偏在する。あるいはまた、そのような景観が面白がられて観光地化する例や、地域住民が生活するうえで何らかの利点があることにより、あえて維持されている例もあり、必ずしも残念な事情によって整備されないことで残っている地形というわけでもない。 一方で、現代的都市文明圏においては、多くの場合、大河や都心部の川には橋がかけられるのが普通であるため、洗い越しが見られるのは橋を架けることが費用対効果に見合わない山岳部や農村地帯に限られている。また、自然公園などでは景観や自然保護のためにあえて洗い越しにしておくことがある。しかし、大抵の洗い越しは、前後の道路が砂利道の場合でも、川底だけはコンクリート舗装や石畳にして水流による侵食を抑制する。 現在の日本では洗い越しは少なく、それのある国道や都道府県道は、いわゆる「酷道」や「険道」として名所になっているところもある。 降雨時およびその後は水量が増すため、通行禁止になることもあり、通行出来る場所(場合)でも細心の注意が必要である。 この構造を実現する土木工法は洗越工と表記される。
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