現代のオレゴン・ワイン産業:1990年代以降
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「オレゴン・ワイン生産の歴史」の記事における「現代のオレゴン・ワイン産業:1990年代以降」の解説
詳細は「オレゴン・ワイン」を参照 1990年代の初頭までにオレゴン州には70のワイナリーと320のブドウ園(総面積 23km2)があった。1990年、オレゴンのワイン産業は根ジラミの一種であるPhylloxeraの発生により辛酸を嘗めた。Phylloxera耐性の台木を使用する必要に迫られたブドウ園の多くは、これを期にその土地土地に適した様々な品種のブドウの選定することとなった。また、1991年にローグ・ヴァレーAVAが設立し、1994年にはオレゴン・ワイン・マーケティング連合(Oregon Wine Marketing Coalition)が設立した。1995年、オレゴン州議会はワイン生産家に有益となる新法を制定した。ワイナリーが州内の顧客にワインを直接発送することが合法化し、これによりオレゴンのワイン生産家が卸売業者を部分的に回避することが可能になった。また、ワイナリー店内でのワイン・テイスティングも合法化された。オレゴン州立大学では発酵科学の教授職も創設された。1998年、オレゴン州のワイン産業総額は1億2000万米ドルに達した。1999年にはさらなる法の改正が行われ、複数のワイナリーが同じ土地で運営することが合法化されたことで、カールトン・ワインメーカーズ・スタジオなど新しい形態のワイン生産に繋がった。 2000年になると、オレゴンのワイナリーの数は135、ブドウ園の数は500(総面積 42.49km2)に上った。21世紀に入ってからオレゴン州は環境に優しいワイン生産に重きを置いている。オレゴンの非営利組織ロー・インプット・ヴィティカルチャー・アンド・エコロジー社は一定の環境水準に達しているワイナリーの認証機関であるが、現在60を超えるブドウ園が認証を受けている。2002年、オレゴン州のソーコル=ブロッサー・ワイナリーとカールトン・ワインメーカーズ・スタジオが全米グリーンビルディング協会からLEED(Leadership in Energy and Environment Design)の認証を受けたことにより、同州は環境に優しいワイン生産における先進的存在となった。 2001年、アップルゲート・ヴァレーAVAが設立した。2003年には、オレゴン州農業局所管のオレゴン・ワイン顧問委員会が、半独立州機関であるオレゴン・ワイン委員会に置換された。同年のオレゴン州のワイナリーの数は220、ブドウ園の総面積は54.23km2に上った。2004年、コロンビア・ゴージAVAが設立し、フッドリバー渓谷でのワイン生産が始まった。また、AVAはマクミンヴィル、ヤムヒル=カールトン、ダンディーの地域にも設立された。2005年には、314のワイナリーと519のブドウ園がオレゴン州で稼動するに至った。
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