狙われる部品など
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/18 04:19 UTC 版)
車両部品では、ナンバープレートが盗まれることが多く、2019年(平成31年/令和元年)に盗まれた車両部品の半分近くを占める。何故なら、ナンバープレートを撮影するNシステムや、監視カメラによる警察の追跡や捜査の目をごまかし、犯罪の発覚を遅らせてるために窃盗団がナンバープレートを盗んでいるからである。その他にも、カーナビゲーション(カーナビ)やカーオーディオ、あるいはタイヤ・アルミホイールが狙われる。ハイブリッドカーなどではバッテリーが盗難される事件も少なからず報告されている。 警察庁の統計(車上狙いと部品狙いを合算した被害数)より、2010年(平成22年)~2019年(平成31年/令和元年)の間で、一番多い被害品は、バッグ・財布類であり、車上狙いによって盗まれた全被害品の10%後半代で占めており、段々と占める割合が増加しており、2019年は20%近くまでいっている。次いで、カード・有価証券であり全被害品に占める割合が2010年の14%台から2019年の18%台にまで増加している。そして3番目は2009年(平成21年)と2010年(平成22年)はカーナビ、2011年(平成23年)以降はナンバープレートであり、カーナビの場合、全被害品の10%台、ナンバープレートは7%以上10%未満の割合で占めており、ナンバープレートの占める割合も年々増加しており、10%近くまで来ている。4番目は運転免許証であり、全被害品の6%以上10%未満の割合で占めており、ナンバープレート同様年々占める割合が増加している。 また、2019年(平成31年/令和元年)の被害品数は、8万3,725品(内、バッグ・財布類:1万6,504 品、カード・有価証券:1万5,160品、ナンバープレート:8,325枚、運転免許証:7,057枚)であった。更に前述の車内部品は1万7,303品(内、カーナビ:459台、カーオーディオ:37台、ナンバープレート:8,325枚、タイヤ・ホイール:1,476品、その他:7,006品)であり、車上狙いによって盗まれた全被害品の約2割を占めているが、その内約48.1%をナンバープレートが占めている。 かつてカーナビは2010年(平成22年)時点で盗難品数が3万1,868台であり、盗難品種の第3位に位置していたが、2019年(平成31年/令和元年)は459台と約69分の1となった。そしてカーオーディオも2010年(平成22年)は1,101台とあったが、2019年(平成31年/令和元年)は37台と約29分の1に減っている。 そして、日本損害保険協会の調査より、2020年(令和2年)2月中に車上狙いの被害により保険から支払われた件数は224件であり、年々減少傾向にある。
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