狐の登場する物語作品
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/07 03:43 UTC 版)
『武王伐紂平話』や『封神演義』などに登場する千年狐狸精・九尾狐は、日本などアジア各地の物語作品にも影響を与えている(九尾の狐の項目参照)。清の光緒年間に書かれた酔月山人『狐狸縁全伝』(1888年)にもこれを踏まえた九尾狐が登場している。 『剪灯余話』の「胡媚娘伝」や『耳食録』の「阿惜阿怜」など、胡媚娘(こびじょう)・胡媚児・胡媚という名は狐が化けた女性の登場人物名としてしばしば用いられる。白蛇伝小説のひとつ夢花館主『白蛇全伝』(清末期・1920年代)にも胡媚娘という名の女性に化けた狐が登場している。 『任氏伝』 唐(618-907年)の中期に沈既済によって書かれた伝奇小説。人間の女性に化けた狐が人間の男につくす異類婚姻譚の内容をもった物語である。狐精をとりあつかった伝奇物語の基礎を確立しており魯迅は「唐人は初めて意識して狐を小説にした」と述べている。 『胡媚娘伝』 明(1368-1644年)の時代に李禎(中国語版) によって書かれた文言小説。唐代伝奇小説への回帰がみられ、美女に変化して人間に嫁ぎ、精気を吸取る古狐の精を道士が見抜き退治するという話になっている。 『妖狐艶史』 清の時代に松竹軒によって編まれた小説。仙術を得た狐(狐仙)たちが登場する。
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