特殊命令
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/10/16 08:04 UTC 版)
PLCメーカは特別な機能を持ったブロックを特殊命令としてラダーロジックの実装に加えている場合がある。特殊命令を母線に接続すると、引数を使った処理を実行できる。ブロックがこれらの引数を表示できることもある。 | | | +-------+ | |-----][---------------------+ A +----| | remote unlock +-------+ | | Remote counter | | | | +-------+ | |-----][---------------------+ B +----| | interior unlock +-------+ | | Interior counter | | | | +--------+ | |--------------------+ A + B +-----------| + → C + +--------+ 加算器 上の例のシステムは、interior unlock と remote unlock のボタンを押した回数をカウントするものである。カウント情報は メモリ A とメモリ B に格納される。メモリ C にはドアが自動開錠された合計回数を保持する。 PLCの特殊命令には様々な種類がある。タイマ、数値演算、比較器、データ検索、文字列処理、PID制御、フィルタなどがある。高機能なPLCでは複数の内部メモリセットの処理や、アドレス計算、例えば物理的なドラムコントローラや有限オートマトンをシミュレートできるものもある。ユーザが自分で特殊命令を定義できるものもある(実際にはサブルーチンやマクロである)。充実した特殊命令のライブラリと高速性により、非常に複雑なオートメーションシステムにもPLCが利用できるようになってきている。
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