特殊なスクリュープロペラ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/16 03:01 UTC 版)
「スクリュープロペラ」の記事における「特殊なスクリュープロペラ」の解説
二重反転プロペラ 燃費を重視する船では、二重反転プロペラが使われている。二重反転プロペラは推進軸が同軸2軸構造となり、反転ギヤも必要となるので構造が複雑となるが、後述のキャビテーションや旋回流の問題、静粛性の問題も改善する効果がある。ポッド推進器が船舶に使われるようになると、ポッド推進器の前後にスクリューを取り付けたものや、通常のスクリュープロペラの後部にポッド推進器を備えて二重反転プロペラにするものも製造されている。 可変ピッチプロペラ 後進時には、通常、推進軸を逆回転させるが、タービンを使用した推進機関のようにギヤや逆回転用の装置を備える事を避けたい場合は、可変ピッチプロペラを採用し、プロペラピッチの変更で対応する事がある。 ポッド推進 スクリュープロペラの取り付け角を回転させる事で、舵を不用とし、後進も迅速に行えるポッド推進がある。 ハイスキュー・プロペラ 水中速力30ノット超の原子力潜水艦などではブレード枚数が7枚と多く、個々の翼は細長くて面積が小さく翼の後退角が大きいスキュード・プロペラと呼ばれるプロペラが採用されている。ハイ・スキューと呼ばれるプロペラでは後退角が連続変化する複雑な曲線で構成されており、静粛性の向上が図られている。 ポンプ・ジェット スクリュープロペラの周りをダクトで覆うポンプ・ジェットと呼ばれる推進方式がある。水中翼船など、より高速を得ようとする船舶ではウォータージェット推進が用いられる。 サーフェスプロペラ プロペラの上半分程度を水面上に露出させた半没水型プロペラで、水中速力40ノット以上の高速船に使用される。中には50ノットに迫るものもある。
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