物体指紋認証技術
物体指紋認証技術とは、工業製品の各固体に備わる「物体指紋」と呼ばれる紋様を識別して固体判別を実現する技術のことである。NECが2014年に世界初の開発技術として発表した。
工業製品は同一規格で大量生産されるものではあるが、その表面には、人間の指紋と同様に、固体に特有の紋様(物体指紋)がつく。物体指紋は製造段階で自然に生じ、後から傷などがついても物体指紋そのものが変容することはない。これを活用すれば、製品の固体を一意に識別することも実現可能となる。物体指紋は人の目で識別することも困難であり、完璧な模倣・複製も実現は不可能に近いため、模造品の真贋判定にも有効である。
NECはスマホやタブレット型端末で撮影した画像をデータベースと照合して物体指紋を特定する技術を開発、2016年10月に製品出荷後のトレーサビリティ向け個体識別サービス「GAZIRU」を発表している。
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