物体指紋
物体指紋とは、工業製品やその部品の表面に自然発生する、個体の識別に利用可能な微細な紋様のことである。
物体指紋は金属やプラスチックの製品の表面に製造段階で備わる微細な紋様である。人体における指紋と同様に個体ごとに固有の特徴を示す。物体指紋まで完全に同一の製品を製造することは正規品のメーカーでも実現不可能に近いため、製品の各固体をほぼ一意に識別できるようになる。
NECは2014年に物体指紋の認証技術を開発したと公表した。スマホやタブレット型端末のカメラで認識した画像からも物体指紋が判別でき、事前に用意されたデータと照合することで工業製品の個体識別が可能になるという。
物体指紋認証技術はバーコードやICタグを付与する方法よりも低コストかつ高精度の個体識別を実現できる。工業製品の流通トレーサビリティ向上への貢献や偽造品・模造品の真贋判定などへの利用が期待されている。
参照リンク
NEC、工業製品・部品の個体を識別する世界初の「物体指紋認証技術」を開発
先端技術: | フレキシブルエレクトロニクス プレゼンスセンシングシステム 複合現実 物体指紋 物体指紋認証技術 可とう性 カラー3Dプリンタ |
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