熱力学的な意味とは? わかりやすく解説

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熱力学的な意味

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/17 01:50 UTC 版)

可逆」の記事における「熱力学的な意味」の解説

ある系の状態が別の状態に変化したとき、外部と系との間でやりとりした熱と仕事元に戻して外部何ら変化残さずに系を元の状態に戻すことができること可逆 (reversible) と言いこのような変化過程)を可逆過程 (reversible process) と言う。系および外部が元の状態に戻りえすれば元に戻す変化経路問わない可逆過程であるためには、変化途中において、系内および系と周囲との間で熱平衡力学的平衡化学的平衡保たれていることが必要であり、このような理想化した状態変化準静的過程と言う可逆過程は常に準静的だが、準静的過程であっても可逆でないものは存在する。たとえばピストンシリンダーの間に摩擦存在する状況下で気体を準静的圧縮する過程は準静的だが可逆ではない。他の形エネルギー摩擦抵抗により熱エネルギーに変わる現象は、常に非可逆となる。ただし文献によって用語の混乱があり、可逆過程準静的過程同義に使う文献もある。 熱力学第二法則によれば任意のサイクルクラウジウス積分d Q T {\displaystyle \oint {dQ \over T}} は負の値となるが、可逆過程のみで構成されサイクル可逆サイクル)では 0 となる。これより、状態 A から状態 B へ変化する過程でのエントロピー変化は、 S BS A ≥ ∫ A B d Q T {\displaystyle S_{B}-S_{A}\geq \int _{A}^{B}{dQ \over T}} となる(等号可逆過程に対応)。

※この「熱力学的な意味」の解説は、「可逆」の解説の一部です。
「熱力学的な意味」を含む「可逆」の記事については、「可逆」の概要を参照ください。

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