漢訳万葉集選とは? わかりやすく解説

漢訳万葉集選

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 14:10 UTC 版)

銭稲孫」の記事における「漢訳万葉集選」の解説

銭稲孫『万葉集』翻訳は、『万葉集』世界各国言語翻訳しようとしていた佐佐木信綱の目にとまり、佐佐木依頼によって銭稲孫『万葉集』漢訳作業たずさわった翻訳事業1940年はじまり、佐佐木が訳すべき歌を選んで銭稲孫翻訳し、それを市村瓚次郎校閲するという方式行われた1944年完成する予定だったが、戦争激化によって連絡とだえてしまった。戦後1955年に再び連絡がとれるようになり、すでに故人となっていた市村かわって鈴木虎雄校閲加わった1959年に『漢訳万葉集選』として日本学術振興会から出版された。佐佐木選んだ280首ほどに、銭稲孫が自ら選んだ二十数首を加えた311首(『詩経』の篇数と同じ)が含まれている。『漢訳万葉集選』には銭稲孫の序、佐佐木信綱縁起新村出の後語・吉川幸次郎の跋がついている中国では銭稲孫の訳稿をもとに文潔若編集した万葉集精選』が1992年出版された。こちらは690首を含んでいる。 『万葉集』中国語訳銭稲孫以前1920年代謝六逸が数篇を翻訳しているが、銭稲孫のものはそれよりもずっと量が多かったまた、謝六逸口語自由詩訳しているのに対し銭稲孫文語で、とくに『詩経』に似た文体訳した。鄒双双によると、銭稲孫自身文語になじみが深かったこと、読者対象として中国人だけでなく日本人意識したことによるという。

※この「漢訳万葉集選」の解説は、「銭稲孫」の解説の一部です。
「漢訳万葉集選」を含む「銭稲孫」の記事については、「銭稲孫」の概要を参照ください。

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