滝つぼ水槽
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/10 04:15 UTC 版)
リニューアル後の山の水族館は、「生命がきらめく滝つぼ」という水槽が、水族館の展示の最初にある。「日本初」とされる滝つぼを下から見る水槽である。豊富な地下水に依り、大量の水を強力なポンプ3台で送り込んで滝壺を形成し、滝壺の水中光景を下から見上げる半ドーム状(半トンネル型)で、長径7m、短径5m、深さ約2mの楕円形をした水槽を用い、激流に逆らう魚の展示を行っている。ベニヤ板で滝の水量を調整することにより、コストを削減している。 構想段階でドーム型のトンネル水槽を水族館職員に熱望されたが、当初、中村はドーム型水槽は経費がかさむと考えていた。その後、半ドーム型にすれば製作費も流水量も抑制できるとひらめき、実現した。中村が、床に座って見られるようになっていると紹介するように、下(底)から見る構造のため、泡立つ水と魚の腹を頭上にみることになる。中村は「滝つぼの主(ぬし)になった気分」で鑑賞することを薦めている。 また、中村は「擬岩」にこだわり、この水槽でも擬岩の監修に力を入れている。擬岩に中村独自の色付けをし奥行き感を出したこの水槽の製作過程をブログに公表している。
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