準男爵家としての歴史
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/02 15:19 UTC 版)
「セント・デイヴィッズ子爵」の記事における「準男爵家としての歴史」の解説
フィリップス家はその歴史を12世紀にまで紐解けるウェールズ出身の旧家で、その祖アーロン・アプ・リース(英語版)は獅子心王リチャード1世に従った人物であるという。その子孫ジョン・フィリップス(英語版)(?-1629)はペンブルックシャー選出の庶民院議員を務めたのち、1621年11月9日にイングランド準男爵位の「(ペンブルック州ピクトンの)準男爵(Baronet, of Picton, in the County of Pembroke)」を授けられた。 ジョン以降は直系男子による継承が続いたが、その玄孫にあたる5代準男爵エラスムス(1699-1743)ののちはその弟ジョンの系統に移行した。 その孫にあたるリチャード(1744-1823)はトーリー党の政治家で、1776年6月29日にアイルランド貴族として「ミルフォード男爵(英語版)(Baron Milford)」に叙された。しかし、彼の息子はトラファルガー海戦で戦死していたため、男爵位は彼一代で廃絶している。他方、準男爵位は初代準男爵の三男ヒュー・フィリップスの系統にまで遡って、その子孫ローランドが継承した。 8代準男爵ローランド(1840-1857)は家名に「ローアーン(Laugharne)」を加えたほか、最終的に三重姓(Philipps Laugharne Philipps)を姓名とした。彼ののちは弟ウィリアム、その息子ゴッドウィンの順で継承されたが、ゴッドウィンがわずか17歳で没すると8代準男爵の系統も途絶えた。準男爵位は親族のジェームズ(11代準男爵、1793–1873)が相続されるとともに、以降は彼の子孫によって続いている。
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