準男爵の創設
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ジェームズ1世は、1611年5月22日に開封勅許状を公表し、準男爵位の販売を開始した。この勅許状は、アイルランド北部アルスターへの植民を熱心に進め、兵士30人を3年間養える費用(1,095ポンド)を献納した地主たちにふさわしい名誉を与えるために男系継承される世襲称号の準男爵を創設すると宣言し、今後同様の貢献をした者にも授与していくことを示しつつ、価値の暴落を抑えるため200人に限定することを定めた。 また勅許状に付された文書によれば、年間1,000ポンド以上の地代がある土地を有する地主であって、父方の祖父が紋章を有していることという条件も設けられていたが、これらの制限はやがて破棄されることになる。同文書は準男爵と他の位階との関係については、他の位階を現に所有している者たちへの配慮もあって曖昧な扱いにしている。また同文書は集まった金の使途について、第一にアルスターへの植民と軍隊の経費に充てるが、その目的が達成された後は他の財源で賄えない問題の対処に宛てると定めている。
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