液体凍結技術の商用化の動き
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/22 00:37 UTC 版)
「液体凍結」の記事における「液体凍結技術の商用化の動き」の解説
山田義夫と株式会社テクニカンは食品向けの液体凍結技術の商用化を開発した。同社はこの技術を応用して凍眠(とうみん)と言う冷凍装置を製造・販売している。山田は親族が経営する食肉工場に勤務していた際に液体凍結のシステムを開発した。当時(1980年代)の外食産業からの食肉需要の伸長に対し、勤務していた食肉工場の冷凍物流が量的に間に合わない状況であり、商品開発部門にいた山田は冷凍スピードを速くする方法はないか、と模索していた。そんな折、趣味であるダイビング中に感じた「水中にいる時、外気温と同じ温度であっても何故冷たく感じるのか」と言った疑問をヒントに、液体で冷凍することを思いつき、液体凍結機を製作した。 当初は速く凍らせることが目的であったが、解凍して試食したところ、生と変わらない食味を維持することが判明し、更に冷凍技術を高めていく。 その後独立し、1989年に株式会社テクニカンを設立し、液体凍結機「凍眠」を製造・販売している。
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