海域管区
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 03:13 UTC 版)
東大西洋管区(EASTLANT) 東大西洋管区司令官(CINCEASTLANT)は大西洋連合最高司令官に代わって東部大西洋区域における常設海軍部隊の管理と運用に対して責任を負う。東大西洋管区司令官にはノースウッド司令部に所在するイギリス海軍大将が充てられ、本国艦隊司令長官、後に西方艦隊司令長官、さらにその後には艦隊司令長官(de:Commander-in-Chief Fleet)を勤め上げた後の就任であった。この任務のために以下のような組織が下位編成に置かれていた。 東部大西洋海洋航空 北部副域 北部副域海洋航空 中央副域 中央副域海洋航空 東部大西洋潜水艦部隊 アイスランド島司令官 フェロー諸島司令官(en:Island Command Faroes) 西大西洋管区(WESTLANT) 西大西洋管区司令官(CINCWESTLANT)は以下の事項に対して責任を負っていた。 北アメリカからヨーロッパへ向かう増援部隊と再補給について輸送上の安全確保、NATO責任領域外でのNATO軍事行動に対する支援。 平時における統合多国籍訓練と平和のためのパートナーシップ(PfP)の支援、運用上の統制を維持し支援を与えるのみならず司令部はNATO部隊に対し支援する任務付与されていた。 西大西洋管区司令官はアメリカ合衆国海軍大将が充てられ、バージニア州ノーフォークに拠点を構えていた。また、西大西洋管区司令官は大西洋艦隊司令長官(CINCLANTFLT)を兼務していた。1994年まで西大西洋管区は以下の副域を下位編成に置いていた。 西部大西洋潜水艦部隊 遠洋副域 大西洋カナダ副域 バミューダ島司令官 アゾレス諸島司令官 1994年から2003年までは以下の編成であった。 西部大西洋潜水艦部隊 遠洋副域 大西洋カナダ副域 グリーンランド司令官(en:Island Command Greenland) 南大西洋管区(SOUTHLANT) 南大西洋管区司令官は欧州連合軍と大西洋連合軍の南東境界線間での軍事行動と海洋作戦に対して責任を負っていた。南大西洋管区司令官はポルトガルのリスボンに拠点を設けてポルトガル海軍中将がこの職にあり、以前はイベリア大西洋方面司令官(CINCIBERLANT)として知られていた。現在はリスボン統連合司令部となっている。
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