流派による違い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/13 19:39 UTC 版)
高倉流は簡素で地味だが実用的とされ、一方の山科流は派手で優雅だが着崩れしやすいとされている。ただ、細部に種々の違いこそあるものの、大きな相違はないとされる。その違いも多くは男子の束帯に関するものであり、女子は、用語に若干の差異が見られるほかは、十二単をはじめとして、ほんとど違いはない。 束帯に関して、両流の比較的顕著な違いとしては、以下のようなものがある。 袍の仕立てで、襟を止める蜻蛉頭の綴じ糸が、高倉流は斜め十字で、山科流は正十字 着装時、高倉流は前を整えてから後ろを仕上げるのに対して、山科流は後ろを整えてから前に及ぶ 背後の石帯の石について、高倉流では石の上半分が見えるように着付け、山科流では見えないように着付ける 着付けた際の袍の袖口の襞は、高倉流は1つで、山科流は2つ
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