法蔵部と大乗仏教とは? わかりやすく解説

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法蔵部と大乗仏教

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/06 14:31 UTC 版)

法蔵部」の記事における「法蔵部と大乗仏教」の解説

法蔵部三蔵加えて他の部派には見られない二つ擁し五蔵呼ばれる。その二つとは菩薩(Bodhisattva Piaka)と呪(Mantra PiakaあるいはDhāraṇī Piaka)である。5世紀法蔵部の僧で四分律漢訳した仏陀耶舎(Buddhayaśas)によれば法蔵部大乗三蔵受容したという。インドウッジャイン出身6世紀僧侶真諦ははっきりと法蔵部と大乗仏教を結びつけて考え直接的に大乗仏教におそらく最も近いものとして法蔵部表している。 法蔵部の中から大乗経典を受け入れる者が現れ始めたのがいつごろかは知られていないが、『文殊師利根本儀軌教』(Mañjuśrīmūlakalpa)には、インド北西部クシャナ朝カニシカ王(在位:127年-151年)が般若経教義確立主導したことが記されている。カニシカ王在位中に同地域のジャーランドラ僧院開かれた会議500人のボーディ・サットヴァ出席したとターラナータ(英語版)は書き記しており、それに続けて彼は当時インド北西部大乗仏教制度的に何らかの強み持っていたのだと主張している。仏教学者エドワード・コンツェ(英語版)はさらに進んでクシャナ朝時代インド北西部で『般若経』は隆盛極めて初期大乗仏教の「要塞にして囲炉裏となった述べたが、般若経起源大乗仏教にはなくむしろ大衆部と関係があると考えた。 ジョゼフ・ワルサーによれば、『二万五千頌般若経』(Pañcaviṃśatisāhasrikā Prajñāpāramitātra)と 『十万般若経』(Śatasāhasrikā Prajñāpāramitātra)は法蔵部と関係があるという証拠があるが、 『八千頌般若経』(Aṣṭasāhasrikā Prajñāpāramitā Sūtra)には法蔵部と関係があるという証拠がないという。 Schoyen Collection収蔵されているカローシュティー文字記されガンダーラ語経典法蔵部帰されている断片で、大乗仏教基本的な実践徳目となっている六波羅蜜多が言及されている。

※この「法蔵部と大乗仏教」の解説は、「法蔵部」の解説の一部です。
「法蔵部と大乗仏教」を含む「法蔵部」の記事については、「法蔵部」の概要を参照ください。

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