沿海州への進出失敗
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/10 18:48 UTC 版)
「イドロ・ケベック」の記事における「沿海州への進出失敗」の解説
詳細は「ニューブランズウィック・パワー売却計画」を参照 2009年10月29日、ニューブランズウィック州知事のショーン・グラハムとケベック州首相のジャン・チャレストはニューブランズウィック・パワー(NBパワー)が持つ資産のほとんどをイドロ・ケベックに売却する了解覚書に署名したが論争を招いた。47億5千万カナダドルでこの公社が持つほとんどの発電、送電、配電に関連する資産をケベック電力事業子会社に譲渡する合意だったが、さらに企業向け電気料金をイドロ・ケベック並に引き下げることや住宅、商業地域の料金も5年間据え置くことを規定していた。 しかし、この取引はニューブランズウィック州で大きな反発を招き、2つの州では売却は原子力発電所と水力発電所に絞ることに変更した。2回目の合意では、送電、配電に関する資産はニューブランズウィック州が保持し続け、NBパワーの一般使用者の電気料金を5年間据え置くためにイドロ・ケベックとの長期間の買電契約(英語版)を締結することになった。しかし、企業向け電気料金の値下げ額は当初の了解覚書と比べて小さくなった。さらに2回目の取引は反対運動の高まりによって失敗に終わり、2010年3月24日、グラハム知事はダムのセキュリティや水位などいくつかの側面の想定外なリスクとコストといったイドロ・ケベックによる懸念が原因だと述べた。
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