売却計画
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/02/05 07:30 UTC 版)
2005年3月にシカゴ大学は、ヤーキス天文台の施設と土地を売却する計画を明らかにした。最初の報道では、この計画に興味を持つ団体として二者が挙げられていた。一つは東海岸の開発業者であるミルボー (Mirbeau) 社で、彼らはこの土地に高級住宅を建設することを希望していた。もう一つはウィリアムズベイにキャンパスを持つオーロラ大学であった。これに対して地元の環境保護団体である Geneva Lake Conservancy は、歴史的に重要なヤーキス天文台の建造物や望遠鏡を教育・研究のために残すことだけでなく、約77エーカー (312,000km2) に及ぶ、開発の手が入っていない貴重な緑豊かな湖畔の土地や森林を保存することは重要だとする立場を取った。6月7日にシカゴ大学は、天文台とその周辺30エーカーの土地、及びこの区域に含まれる湖岸全てを保存するという条件付きで、天文台施設を800万ドルでミルボー社に売却すると発表した。ミルボー社の計画によれば、大規模な温泉施設を持つ100室のリゾートホテル、来客用の駐車場、その他補助施設が、ジェネーバ湖の21マイルに及ぶ湖岸に面した人手の入っていない自然豊かな森林の中に造られることになっている。この天文台の土地は100年以上前に、ニューヨークのセントラル・パークを設計した有名な造園家のフレデリック・ロー・オルムステッドによって設計されたものである。
※この「売却計画」の解説は、「ヤーキス天文台」の解説の一部です。
「売却計画」を含む「ヤーキス天文台」の記事については、「ヤーキス天文台」の概要を参照ください。
- 売却計画のページへのリンク