江戸幕府小十人組の赤備え
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/10 19:16 UTC 版)
江戸幕府において、将軍外出時の護衛を担当した小十人組の旗本は朱色の甲冑を用いており、当時世間では「海老殻具足」と呼ばれていた。それらは個人の所有物ではなく、在職中には幕府から貸与され、離職時に返却する「御貸具足」で、井伊家同様に武田の赤備えに範を取って制定されたという。小十人組の甲冑は、全体を朱に塗り紺糸素懸威とした簡素な仕立ての胴のほか、椎形兜・猿頬・鎖籠手・佩楯のセットからなり、兜の正面には江戸幕府旗本の合印である金輪貫の前立物が付属したが、小十人は旗本ながら馬上資格を持たない徒士であることと軽快な歩行を考慮してか、袖や脛当は甲冑一式には含まれなかった。
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