江戸和竿の特徴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/14 02:21 UTC 版)
江戸和竿の最大の特徴はその多様性である。 例えば庄内竿は磯釣り、紀州竿はヘラブナ釣り、郡上竿は鮎釣りや渓流釣りの竿に限定されるが、江戸和竿は江戸周辺で釣れる多くの魚種・釣法に特化した多種多様な竿が作られている。 これは江戸という巨大な消費地に住む多様な釣り人のニーズに応えること、季節によって釣りの対象を変えるのが一般的であった江戸の釣り文化が大きく関与している。 また、真鮒竿やタナゴ竿で見られる短く切った竹を細かく継いでいく小継ぎ竿は江戸和竿の特徴の1つであるが、海釣りの竿などでは小継ぎにすることは稀である。 一般的に古い時代の竿は装飾されておらず、時代の新しいものほど華麗な装飾(飾り塗)が施される傾向にある。 神奈川県の横浜竿や埼玉県の川口竿などは江戸和竿から派生したもので、それらと明確な違いを見出すことは難しい。
※この「江戸和竿の特徴」の解説は、「江戸和竿」の解説の一部です。
「江戸和竿の特徴」を含む「江戸和竿」の記事については、「江戸和竿」の概要を参照ください。
- 江戸和竿の特徴のページへのリンク