水道課長塚本久光による調査
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/25 03:50 UTC 版)
「大牟田爆発赤痢事件」の記事における「水道課長塚本久光による調査」の解説
前記の通り、内務省によって原因が断定された。これに対して水道課長だった塚本久光は当初から「水道汚染説」を批判していたが、死後に水道局内で発見された資料により、以下の多くの疑問が挙げられている。 疫痢(赤痢の一種)の症状に似ているが、疫痢ではない。 大牟田市水道課によって水質調査、細菌培養試験が行なわれたが、赤痢菌を発見できなかった。 事故発生の年の春に第三源井は改修され、貯水井戸を経由しない取水路に変更されていた。 第三源井を常用している水道課員とその家族、さらには周辺住民数百人から一人の患者も出ていなかった(水道汚染説の決め手となったのは水源井戸の番人の幼児(当時1歳)のおむつの洗濯とされているが、当の幼児は赤痢ではなく消化不良だった。そのことは担当医の診断書、カルテに記載されている)。 9月21~25日の間に三池港に寄港し給水を受けた9隻の船に塚本が電報を打ち乗組員の状況を確認したところ、全部の船から「異常なし」との返事が届いた。 水道水を飲用した全家庭から患者が発生したわけではなく、三井三池染料工業所周辺の住宅街に患者が集中している。
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