水星
小さいけれど、とても重い惑星が水星
水星は太陽系のいちばん内側を回る惑星(わくせい)です。水も空気もありません。直径は4,880km。月より少し大きく、地球のおよそ2/5の大きさで、重さは地球の1/18です。
昼と夜の気温差が激しい水星
太陽のもっとも近くにある水星は、太陽の強烈な光や熱を地球の7倍も受けています。そのため、昼には表面の気温が400℃まで高くなります。しかし、大気がほとんどなく、自転の周期が非常にゆっくりしているので、太陽の側を向いていない夜の面では、熱がほとんど失われてしまいます。そして、夜明け前には温度が-160℃にまで下がります。
水星の表面はたくさんのクレーターでおおわれている
水星は太陽の近くにあるため、日没直後と日の出前の短い時間しか見えません。そのため地球からは観測しにくく、あまり詳しいことはわかりませんでした。1974年アメリカの惑星探査機マリナー10号によって、水星の表面がはじめて観測されました。このときの調査で水星の表面は月のように無数のクレーターでおおわれていることがわかりました。いちばん大きなクレーターである「カロリス盆地」は直径1,300kmもあり、水星の直径の1/4以上もあります。
水星の1日は1年の2倍
水星の特徴の1つに、自転周期が長いことがあげられます。水星は88日で太陽のまわりを1周しています。水星の1年は88日ということです。また、1自転するのに59日もかかります。このため、水星の1日を夜明けから次の夜明けまでとすると、なんと地球の176日分もの時間がかかるのです。つまり1日のほうが、1年よりも長いのです。地球から水星を観測するには、2ヵ月に1度しかできません。
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