死亡した住人による書付
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 16:04 UTC 版)
「ジョーンズタウン」の記事における「死亡した住人による書付」の解説
マルセリーヌ・ジョーンズの死体の傍でタイプライターで書かれた書付が発見された。この書付の日付は1978年11月18日となっており、マルセリーヌのサインがなされており、ムーアとマリア・カツァリスが証人として署名していた。 私、マルセリーヌ・ジョーンズは私名義の銀行口座の資産をソビエト連邦共産党に贈与します。この上記銀行口座は、バハマ・ナッソーのノヴァ・スコシア銀行の口座です。 どうか、この財産をソビエト連邦へ届けてください。私は、養子のスザンヌ・ジョーンズ・カートメルの手にこの財産が渡ることが無いように強く望んでいます。 この手紙を見つけたどなたか、どうかこの望みを引き受けてください。これは、私と私の夫・ジェームズ・W・ジョーンズの最も大切な願いなのです。 ムーアもまた書付を残していた。その中の一文で次のように残している。「私は今、私自身なぜこんなものを書いているのか分からないほど世界に対して憤慨しています。これを見つけた人は、私が狂っていたかと信じるか、ジョーンズタウンには有刺鉄線などなかったと信じるかのどちらかでしょう。」そして最後の行(「お前たちが私たちに安寧の中で生きることを許さなかったから、我々は死ぬのだ。」)は、別の色のインクで書かれていた。ムーアの書付の中で、この日に起こった惨劇について、他に具体的な言及は無かった。ムーアはまた次のように書いている。「ジョーンズタウン - かつて存在した最も平和で愛に満ち溢れたコミュニティ」加えて、「ジム・ジョーンズ - この楽園を作り上げた人 - 世間で語られていた嘘とはまったく正反対の人です。権力に飢えたサディスティックで下劣な人物で、自分をこともあろうに神だと考えていた、などという嘘とは」とも書き遺している。そして、「彼はレイシズム、性差別、エリート支配、そして主に階級主義を嫌悪していました。それが、彼に人々のための新たな世界 - ジャングルの中の楽園 - を創設させたのです。子供たちはそれを愛していました。他の人達もそうでした。」とも書いている。 キャロライン・レイトンの死体の傍では、レイトンのサインがなされ、カツァリスとムーアが証人として署名した手書きの書付が見つかった。日付は1978年11月18日となっており、次のように書かれていた。「これは私の最後の望みであり最期の言葉です。私は自分の署名がある銀行のすべての資産をソビエト連邦共産党に遺贈します。」
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