死の螺旋とエボン=ジュ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 09:31 UTC 版)
「永遠のナギ節」の記事における「死の螺旋とエボン=ジュ」の解説
ナギ節とは、スピラにおいて『シン』がいない期間をいう。スピラでは、『シン』を倒す方法はただひとつだけであり、それは召喚士が自らの命と引き換えに発動する「究極召喚」だと長らく信じられてきた。 元々『シン』はエボン=ジュを守るための鎧のような存在である。エボン=ジュは、1000年前のザナルカンドを統治していた召喚士エボンの魂(化身)で、かつてのエボンの人格は残っておらず、ただひたすら「夢のザナルカンド」を召喚するだけの存在として『シン』の体内に存在し、エボン=ジュ本体は、球体で虫のような形をしている。究極召喚によりこのエボン=ジュが『シン』を倒した究極召喚獣に乗り移ることにより新たな『シン』となるが、新たな『シン』が活動を開始するまでには、大量の幻光虫のエネルギーを再び集めることが必要となる。その期間に限り『シン』が身を潜めているだけであり、この新たな『シン』が復活するまでの期間がナギ節となっているだけで、究極召喚により『シン』を完全に倒すのは不可能であった。 つまりどんなに多くの召喚士が命を捧げ、究極召喚を発動しようが、『シン』のいる期間とナギ節とが繰り返されるだけであったが、スピラの住民はもちろん、召喚士やそれに仕えるガードも「究極召喚が『シン』を倒す唯一にして絶対の方法だ」との教えを信じて疑わず、この事実を知ることはなかった。そのため、究極召喚を発動した召喚士はもちろん、『シン』を倒す旅の半ばでもたくさんの召喚士の命が無駄になっていった。ガードもまた召喚士を守ろうとして犠牲となっていった。さらに祈り子の正体も死せる魂であり、エボンの老師も死人である。エボン教の闇の部分を含め、全ての真実を知っているアーロンは作中において、この世界に死が満ちていることを「死の螺旋」と表現しており、それが「スピラ」の名の由来となっている。 ユウナは、『シン』を倒した究極召喚獣にエボン=ジュが乗り移ることにより、新たな『シン』が生まれるという事実をバハムートの祈り子から知り得て、究極召喚を用いずに『シン』のもととなるエボン=ジュを直接倒すことにより『シン』を完全に討ち果たすことに成功した。これにより、永遠のナギ節を達成し、ユウナは唯一にして初めて「生きた大召喚士」となった。永遠のナギ節が訪れたことで、スピラは1000年あまり続いた死の螺旋から解放されたことになる。 ちなみに、エボン=ジュとのバトルではメンバー全員が自動的にリレイズ状態になるが、これは実質的にその前のジェクト〜召喚獣との戦いがラストバトルであり、エボン=ジュ戦はエンディングの一環という認識であるとスタッフが語っている。当初はエボン=ジュ戦の最中にスタッフロールを流すという案も検討された。
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