歴史陳列館
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/20 15:33 UTC 版)
南京博物院の「正殿」は、もとは国立中央博物院計画にあった「自然」「人文」「藝術」の三館のうちの人文館であった。1936年6月に着工し、第一期工事はほぼ完成していたが直後に日中戦争が起こり建設が中断し、戦後の1948年4月に第一期工程の包括行政楼(管理棟)が完成した。1952年に南京博物院の歴史陳列館が完成した。二棟あわせて面積2,390平方mの広さがある。1990年代に入り、1930年代のもとの計画にあった、二棟を底層でつなぐようになっている展示館も完成した。 設計にあたったのは徐敬直と李恵伯で、梁思成と劉敦楨が設計顧問になっていた。遼代の寺院・宮殿建築を模したもので、大殿・露台・配殿の三部分からなり建築面積は23,000平方mである。芝生の青々とした広い敷地内にある三層の白い石壇の上に、橙色の琉璃瓦を載せた緩やかな大屋根の殿閣が建ち、正面から見ると建物の背後に紫金山を見ることができる。 歴史館は9つの展示室があり、『長江下流の五千年の文明』、『私たちの昨日--祖国の歴史、民族、文化』、『江蘇の考古資料の陳列』の三つの常設展を行っている。
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